一般治療

虫歯治療

口の中には、120~350種類以上にも及ぶ常在菌が存在しています。その中にはミュータンス菌などをはじめとする数種類の虫歯菌が存在しますが、それらに糖質が加わると繁殖し、『プラーク』(歯垢)といわれる虫歯菌の塊になってしまいます。

虫歯菌はプラークを温床とし、糖質を分解して酸を生成します。これにより『脱灰』(だっかい:酸によって歯質からカルシウムなどが溶け出す現象)が起き、初期虫歯の状態になります。しかしこの段階であれば、適切な歯磨きを続けることで『再石灰化』(さいせっかいか:唾液に含まれるカルシウムなどによって歯質が元の健康な状態に修復される現象)が期待できます。

通常、食べ物を口にする度に歯は脱灰と再石灰化をくり返しています。しかし、脱灰が過剰だと再石灰化が間に合いません。そして虫歯が進行が初期段階を過ぎてしまうと、再石灰化は期待できなくなります。
虫歯は、進行すればするほど治療期間と治療費がかかり、患者様の負担となってしまいます。
そのようにならないためにも、規則正しい食生活を心がけ、デンタルフロスなどを使用して丁寧に歯磨きを行なうなど、日常的な習慣を見直し、虫歯予防に努めましょう。

小児歯科

乳歯は生後6ヵ月頃から生え始め、6〜12歳頃までの間に永久歯に生え代わります。乳歯の特徴は、柔らかいことや再石灰化の力が弱いことなどですが、それらの特徴があることで永久歯よりも虫歯になりやすくなっており、虫歯になると進行がとても早いといわれています。「どうせ永久歯に生え変わるから」と乳歯の虫歯を放置していると、その下にある永久歯にまで悪影響を及ぼし、虫歯になりやすい歯や歯並びの悪い口元をつくる原因となってしまいます。

お子様の歯の健康管理は、ご両親が責任をもって行なう必要があります。だらだらと間食をさせることは控え、規則正しい食生活をさせましょう。また、お子様が自分で歯磨きできるようになっても、きちんと磨くことは難しく、磨き残しができてしまうので、必ず仕上げ磨きをしてあげましょう。

そして、最低でも半年に1回は定期検診にお越しください。歯並びのチェック、フッ素塗布、歯磨き指導などを受けることで、お子様の歯を虫歯から守ります。また、歯科医院に通い慣れることによって、通院の緊張や不安が解消されるというメリットもあります。万が一虫歯を発見した場合でも、それが早い段階であれば、お子様への治療の負担が軽くなります。
当院では、お子様の緊張や不安を解消できるよう優しく接し、できる限り痛みを感じずに治療することを心がけています。治療を嫌がるお子様にも怖がらずに治療を受けていただけるよう、スタッフ一同努力しています。

歯周病治療

歯周病とは、歯と歯周組織(歯肉や歯槽骨など歯を支える組織)に現れるさまざまな病気の総称です。歯周病の原因は、歯周ポケット(歯と歯肉の境目)まできちんと歯ブラシが行き届かず、そこにプラークが溜まり、歯周病菌が歯肉にダメージを与えることにあります。そして少しずつ歯周組織が破壊されていきます。

最初は歯肉が炎症を起こし、出血や腫れが見られるようになります。しかし、痛みなどがほとんどなく、自覚症状のないまま進行するので、気づいたときには歯がグラグラするほど重症になっており、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

症状の程度にかかわらず、日本人の成人の80%以上が歯周病にかかっており、それが歯を失う最大の原因となっています。
歯周病は、国民病といわれるほど身近な病気なのです。
日常的に丁寧な歯磨きを行なうことは、歯周病予防の第一歩です。
そして、最低でも半年に1回は歯科医院で定期検診を受け、歯肉のチェック、歯磨き指導などを受けましょう。少しでも歯肉に違和感を覚えたら、すぐに受診し、症状改善のためのケアを行なうことが大切です。