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カムログシステム


カムログインプラントシステムの開発はDR.A.Kirsh、DR.K.-L.Ackermann、G.Neuendorff MDT,W.Durr.らの25年に及ぶインプラント補綴臨床に基づいています。

 その目標は革新的で且つ臨床に沿ったインプラントシステムを作り出し、従来のインプラントデザインの欠点を解消したインプラント体とアバットメント連結の新しい基準を設定することにありました。

 科学的な発見と長年に亘る臨床経験により、カムログインプラントシステムは従来の問題を取り除くことに成功しました。システムはコンポーネント数が最小限に抑えられ、全ての臨床医、技工士、コ・ワーカーに究極の使いやすさを提供します。

 臨床経験と理論の問の弛まぬ真剣な議論が1995年のカムログシステムの開発につながりました。そして、革新的で、臨床に即した治療コンセプトが出来上がったのです。

 アルタテック社の優れた製造技術と多種多様なインプラント体とアバットメントに関する数十年にわたる製造経験により、カムログインプラントシステムはこの分野で他の製品と一線を画すものとなりました。

カムログシステムのインプラント体とアパットメントの連結部のデザイン

 カムログシステムのインプラント体は全てシリンダー部分の上端内壁に3箇所のシンメトリツクなインターナルグループ(カム)が形成されています。グループの深さは1.2mm直径は0.5mmと0.7mmです。グループの下部にはジンジバフォーマーをねじ込むことができる内ねじが切られています。

 さらにインプラント内部下方には印象コーピンクや各種アバットメント装着用の国定スクリューをねじ込むためのネジが切られています。カムログインプラント体(シリンダー、スクリューシリンダー、ルートフォーム)の外側面もしくは挿入用ツールの側面に直径1mmの明瞭なくぼみが3ケ所あります。このくぼみは内部のカムの位置を示していますので、インプラント埋入時にその一つが口腔前庭側に位置するようにします。

 一般的な他のインプラントシステムとは異なり、カムログインプラントとアバットメントの内側及び外側は全て機械旋盤加工されています。許容誤差は厳密に検査され、その結果、全てのパーツにおいて比類のない正確な適合が得られます。インプラント体とアバットメントの連結部は新規にパテント登録されたチューブ・イン・チューブデザインで、究極の精度、機械的強固さ、回転安定性を実現し、その結果補綴パーツにおけるミクロ単位の微小な動揺を大きく減少させました。

 カムログインプラントシステムでは、この遊びのない精密なインプラントとアバットメントの適合が固定スクリューの緩みを防ぎますので、アバットメントのスクリュー固定はトルクレンチに頼らず手で締めるだけでも十分である事が報告されています。
 この適合の精度は洗練された製造技術によってもたらされました。そして、今日までに30000本以上のインプラントにより証明されています。

 カムログアバットメントには長さ5.4mmのステップがついた、チューブ状の延長部が付いています。インプラント体の上部構造の三本のグルーブに対応する三つのカムはチューブ延長部から突出しています。

 印象ポストまたはアバットメント類を装着させる時は、根尖方向に延長されたチューブがガイドするため、インプラントの長軸へ簡単で迅速に導入できます。
今日最も広く使われているインプラントーアバットメント連結であるエクスターナルヘックスは完全に締め付け力に依存した連結と言えます。これは全ての力がフィクシンクスクリューによってもたらされることを意味します。

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